22年度中3生の卒業作文より

●もともと個別塾に行っていたので、集団で授業を受けるのも初めてだったけど、いろんな人の意見が聞けたり、友達と一緒の方が楽しくてすぐに慣れることができた。テストの点もはじめは340点くらいだったのが今では420点くらいとれるようになったし、成績(通知表)も34から最後は41まで伸びて、勉強に対してイメージが変わったり、少し自信がついた。でも、やっぱり自分が一番伸びたと感じるのは精神面だと思う。夏合宿やスキー合宿など、この塾は他人と一緒に過ごすということがとても多い。それが普通の塾とここの大きな違い、いいところでもあるが、当初の自分は勉強を目的として入ったのでめんどくさいと感じることが多かった。特に普段、他学年とほぼ関わらないので歳が違う人たちとどう接するべきなのか分からなかった。そんななか、中2のときに夏合宿に参加した。やることなすこと全部初めてのことで、ほぼ見ていただけだが、そこでやっと人との関わりが見えてきた。勉強して物事を学ぶのではなくても、こうやって物事を学ぶ方法もあるのだと知ったし、何より実際に経験して初めて学べることがあるのだと気づくことができた。

●夏合宿に参加して人間として成長できた。3年のときにリーダーとして合宿に参加した。中学生を電車で長野まで連れて行ったり、みんなに指示を出したり、率先して仕事をしたり、初めての経験が多かった。最初は指示が曖昧でみんなが動きにくかったり、何をすればよいのか分からず仕事ができなかった。でも、周りにいる人達の良いところを真似したり、自分で反省をして改善したりして徐々に成長できた。人間性やリーダーシップは、ティニータイニーだからこそ学べたことだと思う。

●僕は受験のために中1でティニータイニーに入りました。勉強のために入ったけど、僕はそれ以上のことを得ることができました。それは人との関わり方です。僕は人と話すのが得意ではありませんでした。でも、なんとなく行った合宿では、先輩たちが気軽に話しかけてくれて、すごくびっくりしました。そして3, 4日目には様々な人と会話などのコミュニケーションがとれるようになっていきました。さらに、普段の授業でも、だんだんと人と関わり、会話することができるようになっていきました。この学びを高校生活でも生かしていこうと思います。


作文コンクール入選作より

2022年銀賞 T.Tに入って (薬師中3年)

 人と話すのがめんどくさいと思ったことはあるだろうか。もしくは一人になりたいと思ったことはあるだろうか。――

 僕は、人間関係が苦手だった。人と話すのが嫌、というよりなんかめんどくさく感じてしまう。別につまらないわけではなくて、それ以上に相手の目を見るとか、話題を出すタイミングとか、相手の話に対して自分の話を出していいのかとか、そういうのを意識してしまって必要以上に疲れる。クラスの元気な奴とかうるさい奴を見ると、どこにそんな体力もってるんだと感心してしまうくらいに話すことが苦手だった。学校のカウンセラー的な人にも「人と上手にコミュニケーションをとるにはどうしたらいいですか。」と質問したこともあるくらい悩んでた時期もあった。結局、特にいい答えが返ってくることもなく、ただ恥ずかしい時間を過ごしただけだった。最後にカウンセラーの人に、「時間が経てば克服出来るんじゃない」と無責任なことを言われて腹が立った。と同時に、もう最低限なことしか口をあけないと決心させられたし、そこからはもう感情を表にだすことも減っていってしまった。

 そんな時にこの塾を見つけた。前に行ってた塾がつぶれたからという理由で入ったが、初めてこの塾に来たとき、ほんの一言、二言しかしゃべれなかったのを今でも覚えている。でもこの塾に入ったことで、今では人と話すことが苦ではなくなったし、初対面の人でも仲良くなることが出来るようになった。

 みんなはもう知ってるだろうが、ここはかなり特殊な塾だ。もう慣れたが、当時の僕からしたらこんなぶっ飛んだ塾があるのかと少し怖いくらいだったのだ。そして何より上下の差がなく、みんな話しかけてくる。人と話すのが苦手な僕からしたら、それが本当に嫌だった。特に高校生や歳が離れている人から話しかけられるのが、あのカウンセラーの人のトラウマもあって怖く感じた。やっぱ、やめようかなと思ったこともあったけど、友達もいるし、クラスのメンバーとも少し仲良くなれたので多少は頑張れた(まぁ、メインは勉強だし)。でも、何回か交流してくうちに少しは慣れていくことができた。毎回、高校生たちが「一緒に遊ぼう」と話を振ってきてくれるおかげで、だんだんと「やる!」と自信をもって言えるようになった。それに、みんなで話して遊ぶという行為を楽しいと感じるまでに克服することができた。

 もし、普通の塾に入っていたら今ごろ人と関わらずなにも出来ないような奴になっていたかもしれない。けど、僕は今それを「もし」の話として書くことができている。それはこの塾で色々な人が助けてくれたからだ。

 そして僕は今、夢がある。将来なりたい職業とかではないけど、「人に共感できる人間」になりたい。この二年間、昨年や一昨年の作文でも書いたが、今までたくさん自分を変える体験をしてきた。せっかく人と話すことを克服したのだから、人と関わらないのはもったいない。もっといろんな人と話して色んな人を知って、今度は自分が、過去の自分みたいな人を助けられるような人間になりたい。

 そして、自分を変えてくれた、居場所を作ってくれたT.Tのみんなには心から感謝を伝えたい。


※個人名等は伏せて、文を修正して掲載しています。


ティニータイニーについて書かれた生徒の作文やスピーチを抜粋していくつかご紹介します。以下、ティニータイニーをT.Tと表記しています。

●T.Tはただの塾ではなく、人を変えるところだ。変わったのは僕だけではない。ひたすら勉強だけをする普通の塾ではない。学校の行事がちっぽけと思えるT.Tの合宿はすごい。もっとはやく入会していれば良かったと思う。(薬師中 男子)

●中3になり、模試で志望校を書くときに、兄が行って楽しそうだからと言う理由で成瀬を選んだ。そのときの判定はE(合格可能性19%以下)だったのにまだ自分はあせっておらず、いざとなればレベルを落とせばいいと考えていた。どうすべきか迷ったまま出願のときがきた。そのとき、合宿での萩原先生(T.Tをつくったひと)の言葉を思い出した。「やるかやらないか迷ったらやるべきだ。やらなければゼロだが、マイナスはプラスに変えられる」という言葉だ。もうひとつ、成瀬に出した理由がある。僕は中学時代に何かを頑張ったという思い出がほしかったのだ。入試までの2週間、毎日T.Tに来て勉強した。模試をひたすら解いた。集中してやると帰るころにはフラフラだった。かなりきつかった。しかし、そのなかには喜びがあった。だんだん成績がよくなっていき、偏差値のグラフが上がっていった。おれはこんなにすごいんだ、やればできるんだ、という自信が生まれた。そして合格した。僕は周りのひとにとても助けられたと感じている。お守りをくれた友達、毎日テストを用意してくれた先生、そしてもちろん両親にも。(町田一中 男子)

●T.Tには中1で入会した。初めは塾など絶対いやだ、知らないひとのなかでやっていけない、と思っていたが、体験に行ったらたくさん話しかけてくれて、自然に話せるようになっていった。中2になり合宿に参加した。これも知らないひとばかりで不安や緊張が強かったが、高校生が遊びに誘ってくれて、合宿とは何かを教えてくれた。すぐに不安は期待に変わった。失敗を責める人がいないから、みんなのびのびと楽しく活動していた。周りを見て、いいところを学べるようになっている自分に気付いた。人のために動き、ほめてもらうのはうれしいことだった。(町田一中 男子)

●私は中2のときに受験勉強をするために入りました。夏休みに夏期講習があり、朝9時から夕方4時くらいまで勉強しました。それも全然苦しくなかったので、あまり、受験生という自覚はありませんでした。冬期講習も同じくらいの長さで行い、それも苦ではありませんでした。T.Tに入っていなければ受験勉強を楽しくできなかったと思います。(町田一中 女子)

●T.Tに入ってから、私の価値観は大きく変わりました。自分が短所だと思っていたことが長所だと気付いたり、人前で自分の素を出せるようになりました。たくさんのことを経験させて頂いたことで、自分に自信がつき、誰とでも親しく話すことができるようになったり、自分から積極的に行動ができるようになったりしました。わたしが推薦入試で合格することができたのも、ティニータイニーで培ったコミュニケーション能力や行動力、精神力があったからだと確信しています。(町田一中 女子)

●私は学校では人としゃべることが苦手というか人と関わるのが苦手でした。みんなの輪にどう入っていいのかわからないし、どう話しかけていいのかわかりませんでした。でもこの合宿を通して、いろんな人が話しかけてくれて、初めは笑ったり、うなずいたりしかできなかったんですけど、最後のほうは自分から話しかけられるようになったし、つっこんだりできるようになりました。学校に3年間行って、今まで家でうるさい自分が出せなかったのが、この合宿の8泊9日間で出せるようになったのはびっくりしました。学校でも自分から話せるようになって、学校生活が楽しいと思いました!(南大谷中 女子)

●「この塾はすごい!」受験を終えた今、私は感じている。私は母にすすめられ、この塾に入ることととなった。最初のテストで私は現実を見せられた、結果には「偏差値38」と書かれていた。想像以上の低さにショックだった。残り1ヶ月を切ってからも点数・偏差値は変わらず、志望校の変更も考えた。そんな中、先生はマイナスなことは一言も言わず、熱心に勉強を教えてくれていた。授業を受けるごとに知識は増え、だんだんと点数と偏差値は上がっていった。それにともなって私の志も変わっていった。そして受験前最後のテスト、ついに私は、点数と偏差値ともに志望校の基準を上回ることができた。無事に受験に合格し、振り返ると、偏差値は14、点数は100点近く上がっていた。何度見ても考えられないことを実現したのだと思った。私は特別なことはしていません。「何としてでも諦めない。絶対受かってやる!」という強い気持ちを先生がもたせてくれたからできたことです。(鶴川中 男子)

●特に夏にやった合宿では多くのことを学びました。人との関わり合いを重視したこの合宿は、内気で人との関わり合いが苦手な私にとっては、新鮮で貴重な体験となりました。この合宿で一番記憶に残っているのは2回やったキャンプです。このキャンプでは中3生がリーダー役としてみんなに指示しなくてはならず、すごく大変でした。そもそもキャンプをすることが初めてだったので、なかなか困難なこともありました。それでもキャンプ中はすごく楽しむことができ、良い経験をしたなと感じます。みんなでテントをたて、みんなでご飯を作り、みんなで遊ぶという経験は、この合宿でしか得られないものでした。(町田一中 男子)